分野横断ビッグデータの活用

概要

ICT技術の発展と共にインターネットを介して様々なデジタルデータが生まれ、統計データもDB化され、IOT化も進み、モバイルデータを代表にモノから発信されるセンサー系データなどが利用できる状況が生まれています。様々なデジタルデータを通じて一つの課題に連携して取り組む事で、複雑に絡み合う、現実の社会への解決方策を検討しています。「アナリティクス」と「デジタルデータの組み合わせ」によって、異種データの組み合わせによる新たな知見の発見と、データのクロス利用による新しい分析手法の開発と多様な分野への応用を目指します。

また、デジタルデータの組み合わせと統合、更に見える化は、社会実装の際にネックとなる行政や住民の理解促進や、課題の共有、共通の目標設定にも効果が見込めると考えています。

当面のテーマとしては、「健康まちづくり」をテーマとして取り組みます。少子高齢社会としての課題先進地である日本において、高齢者の増加、財政状況の悪化、病院と地域の連携、など、複合的な研究を行い、特に、その研究成果の社会実装も一つの研究目的とすることで、世界各国に対して、モデルを示す事に繋げたい。高齢者医療・福祉先進国としての北欧モデルも綻びが見え始め、 日本以外の東アジア諸国も急速な少子高齢化が今後見込まれている事などから、日本の現状比較や、各国の将来推計と本研究で開発予定の日本型モデル展開の可能性など、国際的な研究連携や展開の可能性も見込めます。